絶頂とエクスタシーは一緒？官能小説などではよく「○○子は大きく体を仰け反らせたかと思うと、体をぴくぴく小刻みに震わせ絶頂を迎えた」などという、セックスでの『絶頂描写』がありますが、みなさんにとってセックスでの『絶頂』ってなんでしょう？「エクスタシーの瞬間に決まってるじゃない」という人もいるかもしれませんが、本当にそうですか？たとえばセックスのときに調子が悪かったり、タイミングがあわなかったりして、イキそびれた体験は誰もが持っているだろうと思います。ですがエクスタシーに達しなかったセックスがつまらないものだったかどうかと思うと、そうじゃないっていう答えが出ませんか？1回もエクスタシーを感じたことがない人は『絶頂』を知らないかというと、そうではないと思います。絶頂体験がなくても、セックスを楽しめた経験は、思い出すとあったりしませんか？ 絶頂はそれぞれの、「幸せ」の想い…もちろん大好きな人とエクスタシーに達する幸せは大事かもしれないけれど、心も体も一緒になっていると感じる一体感もとても素敵なものです。セックスのときに気分が盛り上がってお互いがお互いの体を必死になって求めているとき、彼の愛情を確認しながらギュッと抱き締められているとき、そんな瞬間ってものすごい幸せを味わっているのでは？これも「絶頂」だと考えられますね。また「彼氏（彼女）が満足してくれることが1番の幸せ」だと思っている人もいるでしょう。「イクということってどういうことか分からないけど、彼氏が射精して満足そうな顔をしてくれるととても幸せな気分になる」「射精できる回数が少ないから毎回セックスでイケるわけではないけれど、彼女の気持ちいい姿を見ていると心が満たされる」というタイプの人ですね。まだまだあります。ＳＭの性癖を持っている人は、もしかしたら縄で縛られているときに「絶頂」を感じるかもしれないし、スカトロが好きな人はプレイを楽しんでいるときが「絶頂」かもしれない。年齢を重ね、勃起しなくなったり、濡れなくなってしまって挿入がつらくなってしまった方たちは、ただじっと抱き合っているときに「絶頂」を感じているのかもしれません。絶頂はもっと心理的なものオーガズムという生理的、肉体的な要素で味わえる快楽ではなく、「絶頂」って、もうちょっと心理的なもので体験できるんだと思うのです。絶頂の前に言葉をつけてみませんか？幸せの絶頂、喜びの絶頂、快楽の絶頂、只今絶頂期…などなど。ほらね？　いろんな人生のシチュエーション・人生の体験が見えてきませんか？人生体験において何が絶頂って、それは自分が決めるものですよね？それはセックス体験においても同じことが言えるはず。人の意見や周囲の反響によって左右されるものではなく、自分が感じた絶頂。それがあなたの絶頂体験になると思います。ただセックスは相手のある行為。ひとりよがりな絶頂ではなく、相手とともに感じられる絶頂体験がいいですよね。これが「私の絶頂です！」と胸を張って思える幸せな時間を持てるセックス体験を楽しんで欲しいなと思います。