愛情表現といえば、やっぱりキスと抱擁！世界中どこの国でも、人々は互いに抱きしめ合い、キスをして愛情を示します。男女のスキンシップには欠かせない「キス」と「抱擁」ですが、付き合いの長いカップルや夫婦の中にはセックスレスどころかキスや抱擁すら長いことしていないなんてケースもあるようですね。 今回はパートナーとの関係がマンネリ気味の方はもちろん、新しい恋愛を始める方にも参考になりそうな、キスや抱擁、ボディタッチの具体的な方法やテクニックをインドの性愛の教科書、カーマスートラの中からご紹介します。   ソフトなものから大胆なものまで…8種類もの抱擁カーマスートラでは抱擁を4種類に分類しています。お互いに寄り添い体を触れ合わせるシンプルな抱擁の「接触」、女性が腰をかがめ目の前にいる男性を自分の乳房で突き刺すように強く触れ男性側がその乳房を強く握りしめるという、なかなか大胆な「貫通」、ゆっくり散歩をしながらお互いに体をこすり合わせる 「摩擦」、そして 「圧迫」と名付けられた抱擁は相手の体を壁や柱に押し付けて強く抱きしめる方法。少し前に流行った「壁ドン」に近いかもしれませんね。「それとなく口実をつくって近寄る」「人気のない場所で落とし物を拾うフリをしながら腰をかがめる」などの記述もあり、抱擁はあくまでもさりげなく行うのが美学のようです。また、セックスの際に行われる抱擁も別に紹介されており、女性がツタのように男性に絡みつく「つる草の纏蔓（てんまん）」、男性の体をよじ登る「木登り」、 強い摩擦を受けるように激しく抱き合う「ゴマと米の混合」、牛乳と水が混ざり合うがごとくベッドの上でお互いの体にのめり込むように強く激しく抱き合う「乳と水」といった、なんともユニークなネーミングの4種類があります。セックスの際の抱擁は意外にも女性が主体となったテクニックが多く 、特に「つる草の纏蔓（てんまん）」では最終的に女性が男性の顔を自身の性器に誘導するように書かれています。昔の女性は保守的なイメージがありますが、意外と積極的だったのかもしれませんね。 ディープキスは舌の戦い？！駆け引き上手のキス4種 そしてキスに関しても、ヴァージン向けの軽いキスから濃厚なキスまで、さまざまな種類が紹介されています。舌で相手の歯や舌、歯茎などに触れ、ときどきは唇に歯を押し当てるという濃厚なディープキスは「舌戦（ぜっせん）」と名付けられており、まさに舌を駆使して戦うがごとく行うものなのかもしれません。 男性が夜遅く帰宅し、眠っている女性を起こすキスは「めざまし接吻」と呼ばれ、このとき女性はすぐに起きずに相手を焦らさなければいけないそう。唇以外に行うキスとして、気になる異性の前で絵画や彫刻にキスをしてみせる「身代わり接吻」や、男性が女性の手足の指にキスをしたり、女性が男性をマッサージしながら太ももや足の親指（なんともピンポイントな場所ですが…）にキスしたりする「挑発接吻」なんていうテクニックもありますよ。 気持ちさえあればキスや抱擁にテクニックなんていらない！なんて思うかもしれませんが、深く考えず自然に行う行為だからこそ、一度じっくり見直してみると、パートナーとの愛情をより深めるきっかけになるかもしれませんね。