食欲と性欲の関係は？デートでいっしょに食事をするだけで、何となく「気が合う人だ」とか、逆に「この人、無理」とわかることがあります。男女の相性とでもいうのでしょうか、美味しそうに食べている姿がとても魅力的に見えます。逆にちょっとした食べ方のクセでウンザリしたり、たかが食事なのですが、それが2人の将来に大きな影響を与えてしまうこともあるのです。食欲と性欲は深層心理でつながっています。どちらも生命をつなぐための基本的な欲望であり、どちらも人と人をつなげるコミュニケーションの一種です。ただ、セックスがコミュニケーションの一種という点には納得できても、食事がコミュニケーションであるといわれると、疑問に思う方が多いかもしれません。例をあげれば、生まれたばかりの乳幼児はお乳を吸うという行為を通して人生のコミュニケーションをスタートさせているのです。乳児は口や唇で母親に働きかけ、母親は乳房でこれに応えます。 食事からわかるセックススタイルこうした初期の体験が、性格形成だけでなく、その後の人間関係やセックスのあり方に影響をおよぼすことは言うまでもありません。そして、食欲と性欲は相互に影響しながら発達していきます。ですから、ベッドをともにしなくても、食事をするだけで十分なのです。以前、ある食品会社のCMが評判になりました。若い男性が、ものすごい勢いでお茶漬けを平らげるという、ただそれだけのCMです。しかしこれは女性へのアピールになりました。無心に、実に美味そうに、しかも迫力満点にお茶漬けを食べる彼の姿は、ストレートで野生的な男性のセックスを連想させるものだったのです。同様に、セクシーな男女が濃厚にからみ合うアイスクリームの宣伝は、確実に視聴者の胃袋を刺激したはずです。食欲旺盛な男性は性欲も旺盛と考えていいでしょう。量の問題ではありません、美味しそうに食べるかどうかです。逆に、好き嫌いの多い彼ならセックスも神経質でしょう。また、魚や蟹など面倒な料理を上手に食べる人なら、おそらくベッドでのテクニックも上手いはずです。どんな料理にもソースやケチャップなどの調味料をどっさりかける人のセックスは、ワンパターンで退屈なものかもしれません。同様に、やたらと食べ散らかす人は、ベッドの上でもだらしなく粗野な可能性があります。そして、食事をしながらの会話が楽しい彼なら、ベッドの上でもサービス精神旺盛なはずです。彼があなたの手料理をどんなふうに食べるのか、要チェックです。5年後、10年後、20年後…、あなたが彼と食事をしていて楽しいのか？　明日もこの人と食事をしたいと思うのか？これは相当に重要なことではないでしょうか。