前立腺は、膀胱の近くにあり、生殖機能をつかさどっている器官なため、高齢になるにつれ、前立腺は役割を終え肥大するか、萎縮するかのどちらかの道を辿ります。前立腺肥大症は、男性のほとんどが発症すると言われています。
近年、高齢者若年層問わず前立腺肥大症になり、排尿困難などの症状を発症してしまう男性が増えています。前立腺が肥大する原因には、前立腺炎の悪化、食生活やストレスなどが挙げられます。
前立腺肥大症の症状は、前立腺が肥大することで、尿道を圧迫してしまうことが原因です。特に痛みはありませんが、排尿に時間がかかる、残尿感、強く力を入れないと排尿できない、排尿がしにくい、夜間頻尿、排尿の勢いが弱くなるなどの症状がでてきます。さらに、排尿がうまく行かないことが原因になり、雑菌などに感染し、尿道炎や膀胱炎などをひきおこし、痛みなどが出てくる可能性もあります。
前立腺肥大症の診察は、超音波検査・造影剤を入れての検査・問診・直腸からの触診などを行います。治療方法は内服薬や注射が多いですが、重度の場合は、手術を行う場合もあります。
前立腺肥大症は、排尿困難など尿閉が起こらなければ、特に治療をする必要はありませんが、自己判断は危険ですので、きちんと診察を受けるようにしましょう。また、排尿時の痛みなど前立腺炎の可能性がある場合は、きちんと治療を受け、前立腺肥大症にならないように完治させましょう。