女性の大切な性感帯「クリトリス」

クリトリスを触られるのが好き、Gスポットが好き、と人によっていろいろ好みはありますが、女性器の中で一番外側にある性感帯である「クリトリス」について、みなさんどれくらいご存知でしょうか。セックスのうまい・下手は、クリトリスのいじり方によって決まる、といっても過言ではないくらい、クリトリスは大切な場所です。なぜならば、触り方のちょっとした差によって、感じ方が大きく変わってくるからです。そんな女性の性感帯と言われるクリトリスですが、クリトリスにはそもそもどんな役割があり、どんな場所にあるのかを知っている方は意外と少ないもの。そこで今回は、そんなクリトリスについてお話させていただきたいと思います。

クリトリスはペニスが退化した器官

クリトリスとは、「陰核」と呼ばれて、男性の陰茎（ペニス）にあたる女性器の一部です。ただし、男性の陰茎が、泌尿器（おしっこを出す場所）と生殖器の両方の役割を持っているのに対して、女性のクリトリスそのものには、生命にかかわる機能は存在していません。男性であればペニスになっていたはずのものの名残と言ってよいでしょう。しかしながら、進化の過程でクリトリスが退化してしまわなかったのは、クリトリスが、「性的興奮に特化した器官」として存在するからと考えられています。

クリトリスには、陰部神経（性的興奮にかかわる神経）終末が集まっていて、そのため、刺激をすると激しい興奮が得られてオーガズムに達するのです。興奮を感じると、ペニス同様、血液が集まって充血して、「勃起」をしますが、男性と違い、見た目ではわかりにくいことが多いようです。

クリトリスで感じる方法

クリトリスの役割は、性的興奮に達するということですが、クリトリスでの性感があまりわからない、という人も多いのが現状。それは、クリトリスを強く刺激しすぎているところに理由があります。あまりにも強い刺激を加えると、非常にデリケートな部位になるため、快感よりも痛みが勝ってしまいます。あくまで優しく触ってあげましょう。

また、人によっては、クリトリスの部分が皮をかぶったような状態（クリトリス包茎）になっていることもあるので、優しくむいてあげて露出して刺激するとより効果的です。「それでもやっぱり感じにくい」という場合は、クリトリス周辺の筋肉をほぐしてあげることで血流がよくなり、より神経が敏感になることもあるようです。「じらす」ように、性器周辺をマッサージするように愛撫してあげると、より感じやすくなるので試してみてください。

クリトリスの位置と探し方

場所は、人によって多少違いますが、小陰唇の合わさる場所にあります。大部分が体内にあるのでわかりにくい場合は、小陰唇を少し広げるようにするとわかりやすいでしょう。どうしてもどこにあるのかわからないという人は、少し明るい場所で、しっかりと股を開いて場所を確認してみてください。先ほども話したマッサージをすると、血流がよくなって、クリトリスが勃起してわかりやすくなります。

不衛生にしている恥垢がたまって炎症を起こすこともあるので、必ずしっかり洗ってあげることも大切です。指でいじった後は、パートナーと一緒にシャワーを浴びて、さらに愛を深めてみてはいかがでしょうか。

クリトリスで感じなかったら？

男性にとっても、ペニスのどこを刺激されるのが最も気持ちいいかというのが違うように、女性も、刺激のされ方、速度、場所、強さなど、個人によって好みはさまざまです。クリトリスで気持ち良くなれないからダメというわけではありません。

挿入で最も感じることができる人もいれば、そうではない人もいます。クリトリスで感じることができなくても、自分にとって、どこで一番感じるのかを探索することで、最高のオーガズムに近づくことができるしょう。