花粉の時期の症状でつらいものの一つが「目のかゆみ」。「とりあえず市販の目薬を」、と思っても種類が多くてどれを選んでいいのか分からない!というのが正直なところ。そんな人のために、眼科医が目薬の選び方や、花粉が多い季節のコンタクトレンズ利用のポイントをお教えします!
市販の目薬の選び方
おすすめは防腐剤(塩化ベンザルコニウム、パラベンなど)の入っていないものを選ぶことです。防腐剤は、アレルギーの症状をさらに悪化させることもあるので注意が必要です。ただし、防腐剤が入っていないということは、品質が劣化しやすい(=使用期間が短い)ということなので、使用期限をよく見て、期限内に使うようにしましょう。
さらに薬の刺激によって症状の悪化が心配な人は、いわゆる「涙成分」タイプの目薬を使うとよいと思います。このタイプの目薬は涙と同じ成分で構成されていますから、アレルギーによる症状をおさえる効果はありませんが、目には優しい処方といえます。
また、3日間くらい使ってもあまり症状がよくならないようだったら、早めに眼科を受診することをおすすめします。市販のものは、副作用が少ない分、作用も弱いといえます。Aが駄目だったからBに変えたら劇的によくなる!ということはないと思ったほうがよいでしょう。